型枠工事の流れ

電話番号:076-451-4339
型枠工事の流れ

日本の安全神話を支える、垂直精度±3㎜以内の施工技術

垂直精度±3㎜というのが、業界の一般的な許容範囲。これ以上の歪みが出ると、建物の強度や出来映えに大きな影響が出てしまう。コンピュータを使わずに人間の手で、図面との誤差を±3㎜以内におさめること。それが、型枠工事の重要な仕事なのです。

建物によっては、壁面・屋根などに複雑で多彩なデザインがなされ、優れた技術が要求される仕事でもあります。また世界的に有名な建築家安藤忠雄氏の作品、住吉の長屋(1976年)光の教会、茨木春日丘教会(1989年)、国際芸術センター(2001年)光の美術館(2011年)など、コンクリートの素肌をそのまま建物表面の仕上げにした『化粧打ち放し仕上げ』などの躯体の美しさとこだわりを支えているのは、実は精緻な型枠大工の技術であり型枠工事なのであります。

型枠工事の紹介 1.型枠の拾い出し 2.加工 3.墨出し 4.型枠の建込 5.コンクリートの打設 6.型枠の解体

1. 型枠の拾い出し(型枠加工図の作成)

施工図面から、柱・梁・壁・床の寸法、形状をパソコンを使って拾い出し、加工図を作成したのち、必要資材の数量を積算し発注します。

  • 拾い出し作業
  • 施工図面
  • 加工図

2. 加工(板割り)

拾い出し作業で作成した加工図をもとに、ベニヤ板・桟木を切断して型枠を製作します。工具は、ハンマー、
釘打機、電動丸ノコを使って製作します。

  • ベニヤ板の板割り
  • ベニヤ板の加工作業
  • 使用工具

3. 墨出し

施工図をもとに、型枠を組立てる柱の位置や大きさ及び壁の位置や厚さを、正確にコンクリート床面に墨を打つ作業をします。この線や印を付ける時に、墨壺(すみつぼ)を使用するので墨出し(すみだし)と呼ばれています。
墨出し作業後には、墨を打ったところに合わせて、型枠を建込ます。

  • コンクリート床面に墨を打つ
  • コンクリート釘で桟木を打つ

4. 型枠の建込

加工した型枠を、墨出しをした墨の位置に合わせて建てる作業です。型枠の建込の精度が、建物全体の出来を左右する重要な作業となります。また型枠は、建物の精度と強度が必要とされるため、組立作業中は垂直・水平に建込まれているかに注意をしながら作業をします。型枠を建てた後は、コンクリートを入れても変形しないように鋼管で締め付けて完了です。

  • 柱型枠の建込
  • 壁型枠の建込
  • 梁掛け

5. コンクリートの打設(この作業は別の専門業者が行います。)

建込した型枠の中にコンクリート流し込みます。コンクリート打設は別の業者が行いますが、流動性のあるコンクリートを流し込むため、型枠にはかなりの圧力がかかるので、打設前点検及び打設中の型枠の点検は型枠大工の重要な仕事です。

  • コンクリートミキサー車の作業
  • コンクリート打設作業中
  • コンクリート打設作業終了

6. 型枠の解体

型枠に流し込んだコンクリートが固まり、強度が出た時点で型枠を取り外します。危険を伴う作業ですので、
解体は壁、梁、スラブの順に日数をおいて解体していきます。型枠解体作業が終わると、型枠工事は完了です。その後、仕上げ工事がはじまります。直線だけではなく曲面など様々なコンクリート面があります。

  • 壁面の解体
  • 解体作業完了

型枠職人になって一緒に建物を造ろう!

吉塚の型枠技術、伝承します。会得すれば一生自らを支え、また続けることで自らを高めていける仕事があなたを待っています。

詳細は採用情報をご覧ください。

ご不明な点はお気軽にお問い合わせ下さい
皆さまからのご連絡、おまちしております!!
  • 会社見学予約お申込み
  • 資料請求
  • エントリー
TOP